あたまに花をさかせる

楽しかったことを書く

R3.11.23 劇場版 舞台「刀剣乱舞」虚伝 燃ゆる本能寺

令和3年11月23日 映画館! 張り切って朝早くから見てきた

movie-stage-toukenranbu.jp

舞台刀剣乱舞が劇場版になると聞いて、最初に思ったのは「めっちゃいいな!」ってことでした。
配信とかでも見られるんだけど、やっぱり大きな画面で迫力のある音で観たい。暗い劇場で周りにお客さんがいるとなお気持ちも盛り上がるよね!
ライブビューイングも楽しいけれど、今回は、映画館で流すように、編集をかえてくるってことだったからそれも楽しみでした。

観る前に気になってたこと

予告編はあるのか → ある。劇場版舞台A3の予告編などが上映されたので、そこらへんは通常の映画と一緒。
カーテンコールは収録されているか → 収録されているが、キャストの挨拶はない。
エンドロールは流れるか → 流れる。
日替わりはいつのものか → おはげの宴の回

観た感想

腰を据えて虚伝をしっかり見直すと、やっぱり、一番最初の物語は良いな、と思った。
全体的に演出の仕方が、全部の刀剣男士を平等に扱いつつ舞台刀剣乱舞というものの方向性をお客さんに理解してもらおう!て感じかなーという印象でした。なんだろ、舞台上に刀剣男士がいる場合、可能な限り全員がおんなじ分量のセリフを喋るようにされてる気がした。もちろんそれでテンポが悪くなっているフシはあるんだけど、なんだろうな、この言い方ふさわしいかわからないんですけど、初々しかった。みずみずしさにきゅんとしてしまった。

最近は、刀ステ本丸が様々な経験を経て、男士たちの関係性もこなれてきているので、全然とげとげしてないけど、まあ、虚伝こんなに全員バチバチにとげとげしていたのか、たいへんだったんだな、と懐かしい気持ちになりました。お互いに向き合って話をしようって気持ちがあんまりないので、話の断片で傷つけあってしまってこじれるという良くない状況に陥ってましたね。
それを考えると、映画刀剣乱舞での不動と長谷部の関係はなかなか穏やかでよかったですね。日本号とかいるのも関係しているのかもしれない。
本能寺に行くことで、織田の刀たちが、織田信長に向き合うしかない状況が作られ、全員が気持ちを揺さぶられまくり泣いたり怒ったり、激情で、わー!!!!!って大混乱にならないとみんな気持ちを言えなかったので、なんか結果としてよかったですね。出陣してね。
本能寺への出陣は、織田の刀にとってはセラピーなので、任務をこなすという点においては、もう一部隊いてよかったと思いました。

新しく感じたこと

平成28年に初演を観劇した私ではなく、令和3年に无伝まで観終わっている私なので、三日月の言葉の端々に「ループしているんだな」と感じれなんかもぞもぞしました。三日月の言葉を言葉通りに受け取れない。悲伝がずーっと頭にちらつくんですよねー。虚伝の三日月は、真顔のことが多くて、ちょっと怖いなって思いました。意識的ににっこりすることはあるけど、基本的に真顔なので、ループしんどいのかなーと心配になりました。義伝のときはどうだったかしら。今から楽しみです。ピクニックとどんぐりでにこにこしていたのは覚えている。

薬研藤四郎について、織田の刀たちの激情に振り回されている役どころかと思ってました。でも今回見直して、本人も「織田信長とは何者なのか」と序盤に投げかけられてからずっと考えていて、最終的にラストシーンでのセリフにつながっているのかな、と感じられたのが新たな発見でした。
やはり記憶だけだと印象が書き換わってしまうものだな。
私は薬研が好きなので薬研を中心に観ているんですけど、薬研は質問されても劇中では返事をする場面があんまりないんですよね、長谷部のほうがちゃんと答える。長谷部の答えは、自分の胸に聞け、とか、それを聞いてどうする、とかなんですけど、素早く言葉にできるのは長谷部の良いとこだと思いました。
薬研は、ゲーム中でも自分の考えとか意見をいうことが少ないキャラでした。織田信長のところにあった刀ってことすら言わなかった。織田信長についてどう思ってるか、ゲームで表明したの極になる修行の旅の手紙でしたから平成28年10月ですよ。平成28年は薬研イヤーですね。虚伝も平成28年ですもんね。極になるともうちょっと自分の意見言い始めるので、極にしてよかったなーと思っているキャラのうちの一人です。
薬研は、自分のことを語らず、自分の気持ちとかもあんまり言わず、まわりの面倒見てくれるお父さんみたいなキャラだと思っているので、虚伝の薬研藤四郎の振る舞いはとっても解釈が一致するなあ、と思ったのを思い出しました。

劇場版の良さ

大画面用の編集はなかなか良かった。表情がめちゃくちゃ確認しやすいのが良い。
へし切長谷部に薬研が「俺はその名前嫌いじゃないぜ」って言ったとき、長谷部が笑っていたのが印象的だった。あといたずらする鶴丸の顔をアップにするとやたらと面白い。登場人物の顔をアップで写すために、切り替わりが激しいので、ちょっと目がちかちかするのは気になる点だった。
明智、蘭丸、明智、蘭丸、明智、蘭丸……って顔のアップがぱちぱち切り替わるとこ、最初、くらくらってした。これは私の三半規管がめちゃ弱なせいだとは思う。
一期一振が敵短刀をまとめて切るシーンとか、不動を救うために宗三が走り込んでくるシーンとか、ここは引きで観たいな、と思うとこもあったのがほんのちょっぴり残念。

大きな画面、良い音響、まわりにお客さんがいる暗い劇場という疑似観劇体験は十分に満たされた。満足です。やっぱり音響は家では再現できないよねえ。
来場者特典は、山姥切国広でした。誰が来ても嬉しいけど、やっぱり主人公がくるとひときわ嬉しいものだな。

ここから続いていく義伝以降もとっても楽しみです!

おしまい!