あたまに花をさかせる

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R4.2.27 劇場版 舞台「刀剣乱舞」ジョ伝三つら星刀語り

令和4年1月29日 映画館!
movie-stage-toukenranbu.jp


ストーリーが一番好きなのがジョ伝なんですよ。
あと、戦闘中のチャチャチャの曲も大好き。

虚伝の再演で、初演と差異のある演出と蘭丸がデジャビュを感じる様子を見せて、
義伝で関ヶ原の戦いというひとつのステージだけ繰り返されてて
ジョ伝で、芝居全体がループものになっているという構成なわけで、
だんだん、わたしたち観客にみせるループの規模が大きくなっているんだなーと感じた。

刀ステは、ペアやトリオを組ませて話を展開していくことで、キャラクターの多面的な魅力を伝えてくるのがめちゃうまいなと思う。
山伏と一緒にいる時の山姥切国広は、信頼できる身内が一緒にいるから雰囲気がやわらかいし、
長谷部と一緒にいると、長谷部の言葉に何も返せなくなって会話を打ち切ってしまう未熟さがみえた。
ただ、後半は、ちゃんと話し合える仲間としての信頼感が見えたので、虚伝前、と、義伝後の関係性の違いを味わえるのも、ジョ伝のいいところだよね。
虚伝前の時間軸だと、まだ本丸が発生して間もないから、味方同士の信頼感がまだあんまりなくて、お互いに、あいつはなんでああなんだ!っていらいらしている場面もあった(特に山姥切、同田貫、長谷部)。そういう環境だと、骨喰の純粋無垢さとか、小夜の人を慮れる優しさとか、山伏の豪放磊落な寛容さがすごくきわたって魅力的。
義伝後の時間軸だと、新しい刀(日本号、博多藤四郎、ソハヤノツルキ)が加わることでまた新たな関係性が見えてきて楽しかった。
特に、長谷部が、日本号と博多に挟まれると、完全に黒田の刀になるのが面白いよね。虚伝では織田の刀としての側面がよく見えてたから一言言いたい場面がたくさんあったみたいだけど、黒田のこと好きだから、逆にあんまり語らないの長谷部のかわいいとこだなと思いました。

キャラの感想を言おう。

山姥切国広
荒牧さん芝居めっちゃうまいのではなかろうか?と思いながら見ていた。
虚伝前の山姥切と、義伝後の山姥切は、心の成長が段違いなのが立ち振舞いからはっきりわかる。
虚伝前はどうしても人目をさけてしまうから、頭でたくさん考えていてもあんまり他の人にわかってもらおうという働きかけができてなくて孤立しちゃうんだけど、義伝後は意思疎通できるし、方針もはっきり決められる。
特に、義伝後から、虚伝前にぱっと切り替えて戻れるのがすごいなと思いました。

山伏国広
最高にかっこよかった。正解がないときに、最適じゃないかもしれないけどきちんと判断をして指針を示すことができるのほんとかっこいい。
筋肉と修行をすごく重視しているけど、「拙僧、すべてを守れるほど強く有りたく」って言っているから、みんなを守りたいって気持ちが第一なんよな。周りを見れるタイプの性格であることが、脳筋感とまじりあって、おもしろくも頼りがいのある人柄になっている。いいですね。
まんばちゃんの助けにすごくなるけど、山伏が助けてしまうので、まんばちゃんが後ろにさがっちゃうふしがあるのが、なんか、お兄ちゃんと弟って感じでたいへん味わい深かったです。

同田貫
俺たちは負けたんだ、ってセリフが真骨頂。ミュの大包平でも思ったけど勝ち気なキャラクターが仲間を諭すために、自分たちが負けているって言葉にするのすっごくいいよね!同田貫は強いことに価値が全部あるから、負けたって言葉にするのすごく辛いと思うんだが、それでも、山姥切と長谷部を守るために、そういったのすっごーくかっこよかったです。
慈伝にもつながってくるけど、同田貫は弱いものに対して優しいよね。
強い人が弱っているときとか、強い人の弱い部分とか、そういうのをちゃんとすくい上げてかばってくれるのいいヤツだなーと思いました。
傷ついた骨喰を担いであげたり、本科と退治する山姥切の味方になったり。
で、もめてても結論がついたら、すぐ切り替えるのも気持ちのいい性格。
黒基調の甲冑もめちゃかったこよかったし、力強い殺陣も最高だった。同田貫はかっこいい!ちょっと小柄なところも武人ぽくてよかったです。

骨喰
可憐枠、骨喰は記憶を失っていることもあいまって、どのメディアミックスでも無垢で可憐だよね。
戦い方も素早く相手と距離を詰めて行くところが良き。
山姥切が「骨喰さん」って呼んでるのが、なんか大事にしてる感あっていいなと思った。
記憶が無いので、目の前のことをすごくしっかり噛み砕いてからしゃべる印象がある。
長谷部に、黒田の思い出があることを語ったときもそうだったけど、骨喰さんの真摯な話し方は、心にまっすぐ届いていいものだなと思った。
山伏に、お守り渡したときにだきついてドサクサに紛れたのは、普通に手渡すと、山伏はお守りをほかの人に譲っちゃう危険があるからなーとか考えてました。

長谷部
今回、長谷部は、黒田長政の刀でしたねー!無双やってても思うんだけど、長谷部はなあなあでなんとなく疑問点を残したままことを進めるのが嫌なんだろうな、と。きちんとしたいんだろうな、と。ちゃんと疑問点を解消してからことにあたりたいんだな、と。なのではっきりしない物言いとかに、すっごく怒るんだなと思いました。言い方が厳しいのが弱点だよね。
義伝後は、仲間との信頼感があるので、作戦の伝達や、意思疎通が多少円滑になっており、明るくにぎやかな博多や、長谷部の言動にゆるがない日本号と一緒だったのもあいまってたいへん頼りがいがあるところが見えていたと思う
長谷部の勢いに萎縮してしまう相手だと、長谷部の良さは見えにくいので、長谷部が心穏やかにのびのびしてくれると嬉しい。
長政様に優しくしてもらえて本当によかったね

小夜
極、まじかっこいいしかわいい!小夜の極の衣装ほんとに大好き。狐のしっぽみたいなふわふわがついているところかわいいね。
小夜は外見は子供だけど、しっかりしているので、言い過ぎた長谷部にもきちんと注意してくれるところがよい。
今回は、骨喰が、みんなから助けられる立ち位置にいたので、小夜がその立ち位置を外れて、強さとか面倒見の良さがみえていて良きでした。
小屋の外にいる博多に、気がつくのが小夜なのも偵察高い短刀らしくてよかった。義伝でも小夜はすぐ敵の接近に気がつく。かっこいい。好きです。

日本号
わたし、日本号のことこわいと思っているんですよ。
ゲームの日本号は基本的に主に話しかけてくれるので、なんか、口調がやさしいからだいじょうぶなんですけど
長谷部に話しかけるとき、結構厳しいこというから、こわいなーと思ってしまう。
ジョ伝では博多くんが隣りにいることでかなり緩和されてるけど、やっぱり威圧感を感じますね。そこが魅力的なところでもあるから難しさ
長ものでの殺陣は豪快で、見ていて胸がスカッとしました。

博多藤四郎
ジャパニーズビジネスマン!舞台で好き度が跳ね上がった刀剣男士。
金色の短髪に、紅い眼鏡。にこにこしていて、オレンジのたすきみたいなのかけてるビジュアルが、立体でみるとめっちゃかわいくて、好きー!!!となってしまった。はきはきしゃべるところも好きです。
大人に対してものおうじしないしたたかな少年が好きなので、日本号+長谷部+博多のトリオになったときの博多の魅力がすごかった
朗らかに自分の主張を通してしまうところが、商売人って感じで好きだよ!
舞台狭しと駆け回り、「二十四時間戦えます!」という意味不明な掛け声でばったばったと敵を倒していくの爽快だった

ソハヤノツルキ
コピーでいいじゃねえか!と山姥切に伝える係。
山姥切から話をきいたあと、ちゃんとありがとうを言える育ちのいい刀剣男士。
霊刀なので、そりゃあ育ちはよくて当然なのかもしれないけど、ロッケンロールな見た目なのできちんとしているというギャップが3次元になると際立つきがした。
舞台のソハヤノツルキの口元がとても好きなので、大画面で見れたの嬉しかったですね。

歴史上の人物
黒田官兵衛はあとの作品にも、めちゃくちゃな影響を及ぼしているので、この時点ですでに大物オーラがでていてかっこいい
武将の黒田官兵衛最高にかっこいいですね。足を引きずっているのは史実由来なんだけど、その、身体的な弱点が見えているうえで、強い、というのがまたかっこよかった。
刀剣男士が歴史に介入していることに観察だけで気が付いたの、尋常じゃないよね。
しかし、ジョ伝の黒田官兵衛がかっこよければかっこよいほど、天伝とか无伝で、邪悪な策略をめぐらせている如水とのギャップに、ううーん?不思議!ってなってしまう。ジョ伝の官兵衛は、ものすごい策謀家だけど、なんかこう、気高い感じがする。
豊臣秀吉を幽閉したけど、秀吉に野心を看破されて恐れ入ってるところとか、長政と切りあったあとに盃をかわした清々しさとか、武人としての高潔さを感じたんだけどなー!ってなる!
時間遡行軍を飼育して、天伝で弥助や真田信繁を騙して、物語を集めて集めてなにか企むみたいなー、怖いことをーするのかー??てなるんですよ。
物語が煮詰まりすぎて、維伝では蠱毒みたいになっとるやん。モノガタリヲオクレ。
綺伝に登場するのは、黒田如水なので、なんかそのあたりのことが多少わかるのかな、と期待しています。

あと、長政様が、好青年でめっちゃ好きになった。長谷部がめろめろになるのもわかります。

ジョ伝は、話がわりとめでたしめでたし!で終わっているので好きなんですよね
三日月がいないからかな、とも思った。
三日月いると、不穏な雰囲気がそこはかとなく漂うからな!

天伝も見てきたので、また感想書きます!舞台刀剣乱舞は立て続けに見ると、リアルタイムで追いかけてたときとはまた違う印象があるのでこれからも楽しんでいきたいです