あたまに花をさかせる

楽しかったことを書く

おニューの双眼鏡で刀ミュ(パライソ)を見た

おニューというか人生初の双眼鏡です。ちょっと刀ミュ「静かの海のパライソ」のネタバレします。

10月24日、梅田芸術劇場 3階5列!
梅田芸術劇場は、私の推し劇場で、座席の具合も音の響き方も大好きなんだけど、今回ばかりは席が遠かった。
今まで双眼鏡の導入に二の足を踏んでいたのは、メガネをしているので使いにくいかもなあという心配と、せっかく生で見てるのにレンズごしになるのはもったいないのではという気持ちがあったからです。
でも、どうしても、今回のパライソでは最後の場面の鶴丸の表情を確認したかった!
なので双眼鏡を買いました。ビクセン Vixen at6 M6×18(アットシックス)ってやつです!倍率は6倍、電気屋さんで、4倍と6倍を交互交互に見比べて店員さんにもどっちがいいですかねー、梅田芸術劇場の3階席なんですよーと相談して見え方を教えてもらい悩みに悩んで6倍をチョイス。

www.vixen.co.jp


実際使った感想として一番思ったのは、表情がちゃんと見える!!!でした。笑ってるのか真顔なのかわかる。
ただ、視界がはっきり丸に区切られるので、焦点を合わせている真ん中の人物しか見えないという難点がありました。
丸のなかに、鶴丸の全身と背景とそばにいる松井とかちゃんと見えるんだけど、ピントが合って見えるのが、鶴丸だけ、って感じでした。他は肉眼で見るよりぼんやり見えるって感じがある。
松井が鶴丸を殴るシーンはふたりとも視界の丸の中にちゃんと入るけど、集中した方しかしっかりとは見えない。鶴丸OR松井ってかんじ。
豊前鶴丸が海辺でお互いをたいしたリーダーだよって言い合うシーンは、距離が離れているから、視界の丸の中に豊前は入らない。ほんとに隣に立ってもらわないと6倍では視界に入らないです。

でも、当初の目的だった鶴丸の表情を確認するという点では、大大大満足!!!どんな顔して最後叫んでるのか知りたいという気持ちは満たされました。怒ってるのかなと想像してたけど、思ってたより悲しそうな顔をしていた。思い出したら私も泣きそう。

肉眼だと、笑ってるっぽい、悲しそうっぽいと雰囲気で感じていた演者さんの表情をしっかり見ることができるのは双眼鏡のなによりの利点だなあと思いました。もうそこだけで買った価値はあった。
メガネで使うのどうなのという点については、確かに、目の位置に合わせるのに2秒位かかるから裸眼のほうが楽そうではある。ただ、使えないてことはなかった。私の買ったビクセンのアットシックスがメガネでも使える仕様だったからかもしれない。
双眼鏡ごしだと肉眼でみないからもったいないのでは、という懸念については、たしかにそのとおりで、やっぱり肉眼のほうが細かいとこは見えないけど全体の雰囲気をダイレクトに感じられる。ただ、双眼鏡越しであっても、音は生で飛んでくるので、配信よりはだんぜん臨場感はありましたね。思ったより生観劇の臨場感が損なわれるわけではないのだなというのが驚きでした。

双眼鏡使うと残念だな、と思ったところは、舞台全体はぜんぜん見えないとこです。当たり前なんですけど、視界が区切られちゃうから、ほんと見つめている一点以外は気配すら感じられない。ぱっと視線が引っ張られることがなくなります。
なので、例えば、舞台上の立ち位置による心理描写とか、一人でいると思ったら、そっと距離をとって見守ってくれてる別の人物がいるとかそういうの全部見れなくなる。
これが、席が近くて表情がよく見えるときとの大きな違いだなと思いました。席が近いと、視界は広いから、目の端で情報をキャッチできるじゃないですか。視線を移すとかできますけど、双眼鏡はほんと定点カメラになる。そこがいいところであり、難点でもあるなあと思いました。
今回私は初めて双眼鏡で観劇したので7割くらい双眼鏡覗いてたけど、うまい具合に、ここぞ、というときだけ双眼鏡を使えるようになりたいです。ちゃんと、上げ下げしたい。

あと、双眼鏡を使うにあたって気をつけないとなあと反省してる点が2つあります。自戒として書きます。
ひとつは、双眼鏡使うと自分の姿が視界に入らなくなるので、気がついたら、思っていたより体が右に傾いてたことが一回あってぞっとしました。私は、座席の中心線から自分の背骨の位置を絶対にずらしたくないウーマンなのに。ちょっと傾いてしまっていた。傾きたくない。前の人の頭で見えなかったら潔く諦めて別のところを見る。絶対に中心線から傾きたくない。これは、双眼鏡を定期的に上げ下げすることで防いでいきたい次第なんですけど、なんかいい方法があればご教授いただきたいです。

ふたつめは、2部のライブパートを見ているときに、光っているサイリウムを持ったままの手で、双眼鏡を持ち上げた瞬間があったことです。
後ろの人のー!!眼前にー!!!光る棒がきて眩しいじゃーん!!!ばかー!(自分への怒り)
気がついて秒で下げたんですけど、もう、ほんと、めっちゃ気をつけないとだめだなと思いました。もし気をつけられないなら、2部では双眼鏡を使いません。集中する!光る棒を振ることに!

反省点はおおいに反省して改善するとして、双眼鏡は使い所を見極めればとても素晴らしいアイテムだなと思いました。小さくて軽くて持ち運びやすいのでこれからは観劇の新たなお供として活用していきたいです。
お芝居の見方が、広がっちゃったなあー!たくさん見に行かないとなー!楽しみー!

おしまい!