あたまに花をさかせる

楽しかったことを書く

H30.8.19 歌劇『明治東亰恋伽』月虹の婚約者

めいこいの舞台がとっても面白かったお話!ネタバレします!

2018年8月19日 16:30の回 森ノ宮ピロティホール

 

明治東亰恋伽って携帯でできる乙女ゲームですよね!ちょっとやったことあります!チャーリーさんを攻略しました!えっ!荒木宏文さんが森鴎外やるんですか!見ます!見ます!というテンションで観劇しました。

めいじとうきょうれんか って読むのに、略称は、めいこいなの可愛くて好きです。

荒木さんが森鴎外を演じる以外の情報をほとんど仕入れずに行ったので、歌劇だったことにまず驚きました

ずっと歌っている!すごくずっと歌っています!セリフの合間に歌があるのではなくて、歌の合間と歌の途中にセリフが入っている!好き!

明るくて楽しい曲が多かったので、ごきげんな気分で見ていました。

森鴎外といえば、エリスだと思うんだけど、どうやって主人公のめいちゃんと恋をするのかなーと思っていたら、エリスをばっちりキーパーソンにしながら、鴎外さんとめいちゃんが恋を育んでいったので、なるほどうまいなと思いました。

大人の男性との恋!お互いに遠慮があってすれ違ってしまう心!芽衣役の鈴木桃子さんが、とびきりにかわいかったこともあって、がんばってー!気持ちちゃんと伝えてー!と心の中ですごく応援していました。

桃子さん、とても、かわいい。歌声が小鳥のようでした。鴎外さんはめいちゃんのことを「子リス」と呼ぶのですが、その気持もとてもわかる。わたしもめいちゃんを保護したいです。かわいい。あと、歌がうまい。

森鴎外さんは、間違いなくかっこよかったんですが、独特のペースをもっていて、少し変わった人物。飄々としていると言うか、ひとくせあると言うか……。わたしはそういう少し不思議なキャラクターを演じる荒木さんが大好きなので、大満足でした。あのとらえどころのないような、不思議な感じ。でも、とびきりかっこいい!最高ですね!

めいこいは、恋人同士にならないルートもある、みたいなことを聞いた覚えがあるので、最後まで、もしかして、めいちゃんは現代に帰ってしまうんじゃないだろうか、と、めちゃくちゃはらはらしました。

観劇が終わった後、同行者に、はらはらした~と言ったら、そこはくっつくでしょ~って返されたんですけど、本気で二人の恋路を心配したんですよ、こっちは!と思いました。

ただ、私は、すぐにはらはらどきどきするので、とてもコスパがいいなという自覚はあります。

春草と大観、すごくかっこよかったですね!鴎外先生とはまたちがって、若者!って感じで生き生きとしていました。生気があふれてきらきらしている。ふたりとも芸術家なところも魅力的ですね。めいちゃんが二人の絵を見に行ったときに、春草と大観が歌っていた曲がめっちゃ好きです。踊りも、ダイナミックに絵を描いているような振り付けで、素敵でした。特に、春草はそれまで、けだるげというかクールな素振りだったので、余計にギャップが良かったです。

ところで、めいこいの舞台で面白いなあとおもったのは、ふたつの全然、別の場面を、舞台の上で、同時にやっていたところです。

鹿鳴館にいる鴎外とめいちゃん』と『川で龍に語りかける鏡花と音次郎さん』が、対角線にクロスして、同時に話が進んでいく。で、一方の場面が、もう一方の場面のストーリーを補足する意味合いもある(世界観の説明とか)というのを、うまく成立させてるのがすごいなあと思いました。

あと、八雲役のアイルさんが、すばらしいコメディリリーフを演じられていて、大いに笑いました。シリアスな恋模様に一服の清涼剤でした。めいこいの専門用語の説明のために、キックスケーターで舞台に滑り込んでくる八雲さん最高でした。おもしろかった!いま、めいこいのゲームの方の八雲さんのことが、気になって仕方ありません。これは、PSVitaを買わないといけませんね。

あ!あと、エリス!エリスが本当にきれいで歌がうまくて、エリスだ!と一発で納得できたのですごいと思いました。抜群にお上手だった!最後に、めいちゃんに、森鴎外さんを託してくれてありがとうございました。

お話もわかりやすくて面白かったですし、公演時間も長すぎず短すぎずですし、最後はハッピーエンドですし、楽曲もアップテンポなナンバーが多くてわくわくしましたし、しかし、恋心を歌い上げるバラードも大変魅力的でしたし、楽しい観劇でした!

めいこいのこと、うっすらしか知らない私にも、めいこいの世界観の説明がさらりと入りつつストーリーが進んでいくので、置いてけぼりにならなくて安心しました。ありがたや。

荒木さんがカーテンコールのとき、おっしゃってたように、めいこいは、キャラクターの数だけルートがあるので、今回は森鴎外でしたけど、他のキャラクターとのお話も見てみたいなと思いました。

今回が二作目で、一作目は、春草と恋をしているらしいので、まずはそれを見るか、それともゲームをするかで悩む……贅沢……。