あたまに花をさかせる

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実写版鋼の錬金術師おもしろかった

実写版鋼の錬金術師がおもしろかったお話

原作読んでる。第一期のアニメ見てる。

ネタバレ感想です。

 

実写にしないでほしかったけど、実写になったなら見に行くしかない。
映画の日に見に行ったので、1000円に対しての感想です。

総じて面白かった。ゼロ巻目当てで行った人は見て帰ってもまあいいのではないかなと思った、

顔は人間なので、どんな美形であっても違和感があるのは仕方のないことだと飲みこめば、シルエットの再現がよかった。

漫画のキメのコマや見開きなどを再現しようという気概が感じられたし、冒頭のリオールで槍を錬成するところのあおりのシーンとかかっこよかった。

真理を見に行くところや、アルが持っていかれるところの超常現象的な表現は、CGでござい!という感じなので目を閉じてるといい感じだった。

絵じゃなくて実写で見ると、10才と11才ってめちゃくちゃ幼いということが身にしみた。
あれを初対面でちゃんと叱り飛ばしたマスタング大佐はだいぶきちんとしたとした大人ですね。(このシーンは映画にはない)

風景がほんとによい。かなりきちんとファンタジーに寄せてる。構図もとっても原作っぽい。
一方で、役者の芝居はリアル寄り(漫画的な表現を人体で可能な範囲に抑えてる)なので、そこに違和感はあるかなあ、と思った。なんだろう、そこで生活してる人たちなんだなーという納得感は薄かった。
リオールは、特に屋外だったからかもしれない。
室内のシーンは気にならなかった。タッカーの家の中とか軍部とか。

前半、マスタング大佐がなぜか機嫌がわるいのでそこだけ不思議だった。
大佐に夢見てるから偏った見方するけど、大佐は力いっぱい叱り飛ばすか、しれっとした口調で痛いところをチクチクついていくかするタイプなので、普通にイライラしてるタイプの大佐めずらしいなって思った。
原作大佐、一期アニメ版大佐、フルメタ版大佐に加わる新種の大佐ですね。大佐はわりとメディアミックスすると振れ幅大きい気がします。

ストーリーは、ニーナの話を中心に、幼少期の人体錬成、第五研究所、ヒューズの話、マルコーの賢者の石、人間兵器のエッセンスをぎゅっと詰め込んであった。

ニーナの話を主軸に、タッカーが「目的のためになんでもするって言うのはこういうことだ!」って突きつける役で、それに対するエドワードの姿勢を問うみたいな部分をメインにおいたストーリー展開だった

原作だと、その話は2巻で終わってて、そのあとの人の命は犠牲にしないぞ!と決めたエドとアルの冒険譚をずっと見てきてるので、エドが最初「弟のためならなんでもする」って言ってた時、違和感だったけど、第7話までのエドワードはそうだったかもしれない。記憶を失って1巻から読み返したい(無理です)

ストーリーは、必要な部分を選んで上手く組んであるなと思った。

ただ、エドワードが、弟のためならなんでもする→ただし人の命は犠牲にしない に考えが変わるまでに1時間程度しかないので、なんでもするっていっとったやんけ!と一瞬突っ込みを入れてしまった

ウィンリィを危ないところに連れて行ってるって感想をどこかで見たんだけど、どこがそうだったのか気がつけなかった

東方司令部に来たのはメンテナンスのためだとおもうから、マルコーのところに着いていかずにリゼンブールにかえればよかったってことかな?

たしかに、ウィンリィイーストシティにいたせいで、タッカーに人質に取られちゃったから、おっしゃるとおりかもしれない。

缶詰工場に着いていったのはエドワードから離れると危ないからで、第五研究所にはタッカーにさらわれていったからやむを得ないからだし。うーん。

第五研究所といえば、ウィンリィが急にアルフォンスの鎧の中から出てきたからびっくりしたけど、画面の外でのアルフォンスの奮闘がうかがえてよかったです。

囚われのウィンリィとアルフォンスのいる部屋の天井から人形兵が落ちてきて、人に噛みつきはじめたから、鎧の中に入れて守ったってことですよね。鎧のただしい使い方だって思った。フルアーマーの防御力はすごい。

最後の人形兵との戦いは、錬金術が炸裂して、非常にエキサイティングでよかったです!
焔の錬金術えげつないね!すごいね!でも、危ないね!火事にならないのすごいね!

戦闘シーンで思ったのは、冒頭の戦闘で、勢いよく伸びてきた土柱にぶち当たったってもわりとだいじょうぶだったので、実写版鋼世界での致命的なダメージの基準がよくわからなくなり、この攻撃は命に関わるのか?そうでもないのか?とハラハラ度が下がってしまった

多分、落下とか追突とかの衝撃ダメージが低くて、刺したり切ったり燃やしたりのダメージは我々の世界と同じなのかな?
漫画的表現むずかしいね。

ところで終盤、マスタング大佐に罪をなすりつけて、ロスに変身してたエンビィですが、マスタング大佐を軍の人たちが追い詰めたときに、焼死体のふりしたまま横たわっておくと、大佐が逮捕されて、めでたしーなのでは?とちょっと思った。

エンビィが変身してみせながら、色々お話ししてくれたので、マスタングの容疑がどんどんはれていっちゃう!とホムンクルスに肩入れしてはらはらしてました。

あの場面では、マスタングの息の根を速やかに止めないとまずかったのかな?

ヒューズ殺害から犯人死亡まで、ほんの数時間程度のスピード解決だったので、大佐が恨みを募らせる間もなくさくさくっとラストとエンビィ倒したのは、大佐の精神には優しかったかもしれない

エンビィいいところないです!
エンビィ目当てで見に行こうとしてる人がいたら全力で止めたい

 

そういえば、アルフォンスの声、よかったです!
ほどよくかわいい少年声だった。
CGも違和感なかったし、アルフォンスはよかったです!

役者さんも女性陣とてもかわいかった。
ウィンリィは生粋のアメストリス人(金髪碧眼)がとても大事な要素なので、茶髪なのはかなしかったけど、実写版鋼の世界では、生粋のアメストリス人は、茶髪茶目なのかもしれない!きっとそうだ!
と自分を納得させました

イシュバールの話は、戦争があったよって情報が提供されるだけなんで、気にならなかったのかもしれない。

最後に、ラストが、人間みたいに死ねるのねっていってたけど、ラストって人間になりたかったのかな?エンビィは人間めっちゃ見下してるけど、ラストってどうだったかしら?と、そこは疑問に思いました。

あと、ニーナめちゃくちゃかわいいので、タッカーのやろう!ぶっ飛ばす!という気持ちになれてよかったです。アレキサンダーもかわいかった!

散漫な感想ですが、私的には楽しめました
実写化バンザイ!とはならなかったけど、これをきっかけに原作が盛り上がるといいなー
原作おもしろいからよんでほしいなー

おしまい!