あたまに花をさかせる

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刀ミュ「歌合 乱舞狂乱」は神様のお祭りだった

ミュージカル刀剣乱舞「歌合 乱舞狂乱」を観劇してきました!
2019年12月22日広島グリーンアリーナ、2020年1月16日大阪城ホール

 行く前は、埋もれちゃわないかなあ、鶴丸が見えたらいいなあ、ってはらはらしていたんですけど、実際は、埋もれなかったし鶴丸も見えたので万歳三唱です!バンザーイ!!

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心配していた記事↑

 いや、もう、めっちゃかっこよかったですね!!!!幕が上がって、刀剣男士たちが白い装束ででてきた瞬間、「神様だー!!!!!」ってめちゃめちゃありがたい気持ちになって、うわあ、こんなに素敵な神様たちがわたしたちのために舞い踊ってくれるのすごいありがたいな、チケット代1万円(概算)でだいじょうぶだったのかな?四捨五入したら無料といって過言じゃないな、生きててよかった!生きてて!よかったー!!!って思いました。
 開幕5分で自分の命に感謝してしまった。年末で心がくたびれていたのも要因のひとつかもしれないんですけど、とにかく、最初の神事っぽい場面で胸が一杯になっていました。演者さんにもなんかずっと感謝してた。ありがたい、その美貌と才能を舞台の上で披露してくださってほんとうにありがとう、おかげさまで、刀剣男士が見れます、ありがとうありがとうって思ってた。

 一番目のお芝居パートの主役が石切丸だったのうれしいです。石切神社が好きなんですよ。だから、碁石がかしゃかしゃいう音が何の音に聞こえるのかって問いに、玉砂利の音かなーって思ってたら、石切丸さんも、お百度参りの玉砂利の音だって言ってたので嬉しい気持ちになりました。石切神社は真剣にお参りしている人がたくさんいるのでなんか神聖な気持ちになって好きです。石切丸さんと神社(石切神社に限らず)との関係性が見えると、とてもうれしくなっちゃう。
 お百~度~ま~い~り~♪の歌がとても大好き。刀剣男士たちがたくさん登場してきゃっきゃと楽しくやっている様を垣間見せてもらって、ほんわかした気持ちになりました。鶴丸が、わー!ってでてきたのに、三条、誰も驚かないのかわいくてほんとうに大好き。

 二番目のお芝居パートが蜻蛉切さんで、こんぺいとうをめぐるコメディタッチのお話だったので、これは、すごいうまいことやっているな!って感心しました。蜻蛉切さんは、歌がめちゃめちゃにうまいから、蜻蛉切の武人らしい無骨な外見から甘い歌声が突然とびだしてくると、ギャップでなんだか面白くなっちゃって申し訳ないなって毎回思ってたんですけど、それをもうコメディにふりきっちゃってたので安心して楽しい気持ちになれました。
みんなが真剣であればあるほど、状況がカオスになっていくし、蜻蛉切さんが真摯に全部のぼけをひろっていくので加速的におもしろくなっていくのが面白かったです。げらげら笑った。
 こんぺいとうの歌、あんなに甘くて切ないナンバーなのに、歌の中身はこんぺいとう。こんぺいとうは甘いからあってるのかしら?青江が、蜻蛉切のこと「やあ、こんぺいとう」って呼んだしれっとした声の響きがだいすき。あと、心に槍が刺さった安定をためらいなく置いていく堀川くんはかわいいおもしろい。

 青江の怪談、見ました?めっちゃ美しくなかったですか?火の玉がふわふわとぶ演出と相まって、この世のものじゃないみたいにきれいでした。わたしは、広島も大阪もサブステ横のアリーナから見たので、青江の横顔をずっと見てたんですけど、鼻筋がすっと通った美人が、豊かな響きの声色で、情念に満ちたお話を語ってくれるの贅沢でうっとりしました。でも怖いお話でした。あんな約束しなきゃよかったのに、って思ったし、左門も思ったと思う。軽薄な人と約束を交わしてはいけないって言葉がしみました。
 青江、ほんとすごかった。広い会場を一人きりで掌握してた。広島で聞いたときと大阪で聞いたときで、印象がぜんぜん違ったので、語り方を変えているんだろうなって思いました。大阪で聞いたときのほうが穏やかなかんじだったのでそっちが好きかもしれん。
 
 明石の、梅の木の話は、解釈がむずかしいなあ。刀ミュの明石は葵咲本紀のときもそうでしたけど、不穏なもののそばにいつもいるかんじがするので、ああいうちょっとブラックなお話を担当するのは納得です。でも、明石はいいやつなので!そこは!葵咲本紀見てくださいお願いします!びっくりするくらい人間味にあふれているので!
 明石のおはなし、たぶん、青江の怪談と対になってるでしょうけど、飲み込みきれていない。うー、もっとよく噛んで解釈したいです。ところで、髪の毛に梅の花をさす今剣がすごく可憐でしたね。自分がやったんだって小狐丸に白状しようとじたばたするのもかわいかった……。

 さつまいもを収穫するために、むっちゃんと安定と巴形薙刀と大倶利伽羅ががんばるおはなしは、単純にみんなかわいかったんですけど、大倶利伽羅が畑だいじにしてるのは三百年とのつながりを感じさせてとっても胸がときめきました。新作、たのしみ。巴形薙刀がどこまでもピュアなのがほんとに面白くてだいすき。あんなに背が高くて、顔も大人の美人ってかんじなのに、中身が人間になりたて!ていうところがとても魅力的に感じます。体が大きくてしっかりしているのもまた良きかな。

 夕涼みのお話を、広島で見たときは蜂須賀は衣装が内番の金色の着物だったので、大阪で軽装になったときはびっくりしました。嬉しい驚き。兼さんと青江と蜂須賀がみんな軽装でそろうと、わー!ゲームみたいー!って興奮しました。原作の要素入ってるととてもうれしい。
 すごくいいかんじにギターの音が流れてきたと思ったら、堀川くんが弾いていたの、最高に面白かったです。ゆーうーすずーみ♪の歌も好き。穏やかな日常と、祈りって素敵ですね。青江と蜂須賀は後奏の途中ではけたのに、兼さんは堀川くんの演奏が終わるまで堂々と立っていて、かっこよかったです。さすが兼さん。

 小狐丸の真と影のお話、ほんとのほんとに大好きです!一番好き!!歌も一番好き!まず、小狐丸が歌がうまいし、芳醇な声の響きに聞き惚れちゃいますし、そこに、鶴丸と堀川くんと長曽祢さんと御手杵の声が重なっていくのにますます惚れ惚れしました。「死者も生者も」って歌詞を鶴丸が歌うの好きすぎます。あと、狐面かっこよかったー!狐っぽい踊りもかっこよかったー!最後、影と二人で歌い踊る小狐丸もかっこよかったー!狐にゃおもてとうらがある♪なんてかっこいい歌なんだ!大好きです!
 これが、おはなしとしては最後なので、すごい満足感。大団円ってかんじ(まだ、おわっていない)。


 歌の話をぜんぜんしていなかったんですけど、わたし、葵咲本紀の6人で歌う歌を、今回、蜻蛉切のかわりに物吉くんが、村正のかわりに堀川くんが歌ったのがすっごく好きです。最高にすばらしいハーモニーだった。物吉くんが低く歌う声の響きがすっごいよかった。かっこよかった。この曲、最初に鶴丸と村正が歌うところが、うまい×うまい=とってもうまい、ってかんじで大好きなんですけど、堀川くんもめちゃめちゃお歌がうまいから、方程式は完璧に機能していました。堀川くんの伸びやかで、ぱきっと芯の通った歌声大好き。ありがたい。
 あと、己に牙をむけ!セイ押忍!の歌(獣)が、大好きなんですけど、今回もすばらしくみんなかっこよくて、画面をみればいいのか、サブステを見ればいいのか、ライトは何色を振ればいいのか、パニックにおちいりながら楽しんでいました。ジェットコースターみたいに楽しかった。サブステ横だったので、鶴丸さんと大倶利伽羅さんがよく見えた。広島では鶴丸さんの背中がよく見えて、なんてきれいな背中なんだろう、造形美だなあ、って惚れ惚れしてたんですけど、大阪では鶴丸さんの顔が見えたので、わー!!!かっこいいー!!!て凝視してました。かっこよかった。鶴丸役の来夢さんは、表情の作り方が抜群にうまくて、踊っている最中に、突然、にこって笑いかけてきたりするので心臓がとまるところでした。鶴丸は「主ー!楽しんでるかー!?」てよく聞いてくれますけど、そういう顔だった。表情でかたりかけてくるのほんとにすごいと思いました。あと歌が見るたんびにうまくなってらっしゃるのですごい。

 今回、刀剣男士みんな歌とてもうまくなってて安心して没頭できたし、カメラに映るときの、表情のきめかたがみんなすごかった。なかでも蜂須賀ですよ、蜂須賀。目をぱっちり見開いて、お姫様かな?ってかわいい表情したから、わー!だいすきー!って軽率に好きになってしまう。今剣もすごい、ウインクばちばちきめてくる。かわいい。石切丸さんが手袋を口で外したので、そういうことをするとときめいてしまうので困ります!って思いました。

 客降りもいろんな男士があっちこっち移動するのを、プレーリードックみたいにきょろきょろしながら目で追って楽しかったです。大倶利伽羅がすごい近くにきてくれて、凝視してしまったし(目がすごく大きかった)、小狐丸の投げキッスの流れ弾をうけられたし(私の真後ろの人あてだった)、鶴丸がにこにこしながら駆け抜けたし、心が満たされました。2018年は三日月ファンサの流れ弾をいただいたので、三条にご縁があるのかもしれない。
 
 最後に、また、男士たちが白装束で勢揃いして、刀に魂を下ろす歌と踊りをするんですけど、やっぱり神様ふたたびってかんじで、ありがたい気持ちになりました。
 ここの一連の歌と踊りが神々しくて好きです。鬼気迫るような恐い感じの曲からはじまって、刀剣男士が顕現したあとは、あな、めーでたやって明るくおめでたく幸せいっぱいな軽やかな曲になるのが大好き。呼ばれて、初めて口をきいたとき新刀剣男士は怒ってるみたいだって思ったんですけど、一緒に戦おうって歌うと桜が散って顔があらわになって、ちゃんと生まれてきてくれたので、よかったーって思いました。でも顕現するのって彼らにとっては、いやなことなのかなあ。要検討です。
 
 広島と大阪で観劇したので、桑名と松井を両方とも見ました。桜が、ぱあって散って、刀剣男士が顕現するのすごくめでたくてかっこよくて素敵でした。あな、めーでたや、めーでたや、ふーくふくふーく♪という曲とも相まって、幸福感がすごかった。篭手切くんは同派がきてよかったねーってお祝いの気持ちでいっぱいになりました。
 ところで、わたしは、桑名や松井はアンサンブルとしてお名前がのっている俳優さんのどなたかが演じていらっしゃると信じ込んでいたので、アンサンブルさんを見に来て、刀剣男士になってたらびっくりするだろうなあと思っていたのですが、なんか違ったみたいで、ええーっ!って思いました。桑名と松井を内緒にするのは、そういう演出なんだなって納得しますけど、演者さんが舞台にのってる事自体を内緒にしなくてもよかったんじゃないかなあ。ううーん。舞台を構成している演者さんなのに、お名前がHPとかに公演中ずっとのってなかったのは寂しいなあって思いました。寂しい。演劇に詳しくないので頓珍漢な感想だったら申し訳ないです。

 さてさて!喜び楽しさ寂しさがないまぜの刀ミュ「歌合 乱舞狂乱」でしたが、総じて、神様のお祭りだったね!って感じでした。短いお芝居と歌を交互にやるという構成は、私、好きです。ちょっと立ったり座ったり慌ただしかったですけど、座ってみるパートがあると埋没しちゃって全然見えないってことがないのはいいとこかなって思いました。
でも、前方のアリーナに座ってないのでそこからサブステを見るのは苦しいかもしれないなあ。
 たくさんの人達と刀剣男士にきゃーきゃー言いたいって目的は万全に達成されたので、良き参戦であったことよな、と思います!!知らないたくさんの人と一緒にキャーキャー言うのとってもたのしかった!ライトもきらきらきれいでした!ばんざーい!

おしまい!